血圧低下の恐怖!サイレントキラーに注意!!

みなさん、こんにちは。
リハビリセンターきずなの理学療法士の梅尾です。

今回、取り扱うテーマは血圧です。
高血圧が恐ろしいことは、周知の事実でありご説明する必要もないかと思います。

高血圧の恐ろしさばかりに注意が向いてしまいますが、実は血圧が低くなることも場合によっては恐ろしい事態を招きかねないのです。

そこで、血圧の低下と脳血流の低下の関係について説明させて頂きます。

画像に示されているのは、平均血圧と脳血流を表すグラフです。
このグラフは、横軸が平均血圧(mmHg、ミリメートル水銀柱)を、縦軸が脳血流の割合(%)を示しています。
【*平均血圧=最低血圧+(最高血圧-最低血圧)÷ 3 [mmHg]  】

平均血圧例としては、110/60mmHgの場合の計算 60+(110-60)÷3なので、約76㎜Hgとなります。

血圧が下がると、脳に流れる血液の量も減少することを表しています。

グラフには「正常血圧(若年者)」、「正常血圧(高齢者)」、「高血圧(高齢者)」「高血圧(脳卒中)」と、それぞれの人々の平均血圧と脳血流の関係が線で描かれています。

このグラフは、平均血圧が下がった時に脳血流がどのように変化するかを読み取ることができ、安静時(○印)と下限値(▲印)の状態が示されています。

平均血圧が50mmHg以下になると、若年者であっても脳血流が低下し、著しい場合は、めまいや立ち眩み、意識消失などを引き起こしてしまいます。
「高血圧(高齢者)」「高血圧(脳卒中)」は、安静時の平均血圧の状態から既に脳血流量が減少しています。

さらに、平均血圧100mmHg以下になると、脳血流が著しく減少します。
これらの脳血流量の低下は、脳の機能に悪影響を及ぼします。

例えば、立ちくらみなどの症状にはじまり、ひどいときには意識障害・転倒骨折などを発生します。
さらに、脳血流の低下が長期化すると認知機能障害のリスクにも繋がります。

はっきりとした症状が現れれば本人も自覚し対応されると思いますが、ほとんどが無自覚であったり、少し違和感を感じても、年齢のせいにしてほっといてしまうケースが多いです。

高血圧の既往者で降圧剤を服用されている方々には、まわりにいる医療・介護従事者が注意深く観察し気付いてあげる必要があります。

めまい・たちくらみ・意欲減退・集中力低下・疲労感などの症状がみられたら、かかりつけ医と相談する必要があります。

ここまで説明してきたように、血圧低下による脳血流量の減少は、発見されにくく、それ故に見過されてしまうことがほとんどです。

今回のニュースが少しでも困っておられる方の発見に、役立ちましたら幸いです。