【傾向と対策】知的謙遜能力テストから考える傾向と対策
(注)知的謙遜テストの採点まで終えた方が御覧ください。
今回は、知的謙遜テストの採点結果から傾向と対策を練るために必要な情報をお伝えしていきます。
そこで、まず知的謙遜能力の低い人の傾向から解説いたします。
《 知的謙遜能力が 低い人 の傾向 》
「A:自分の知識とエゴを切り離せるかどうか」が低かった人の傾向
この項目が低い人の傾向は、端的に言うと情報源が単一化している人が多いです
いつも同じニュースや番組、雑誌、そして同じ人ばかりから情報を得ている人です。
特に最近では、YouTubeやFacebookなどのSNSは「リコメンド機能」というものがついています。
この機能は、SNSを提供している会社がアナタが好みそうな情報を意図的に流し続けるのです。
そうなると、アナタはより自分好みの単一的な情報収集しかできません。
それに単一的な情報を何度も見てしまうとそれが虚偽の情報でも信じてしまうという性質を人間は持っています。
よっぽど、意識的に情報源を増やさないと狭い見識のなかで生きづらさを覚えていくでしょう。
【対策】 意識的に情報源の複数化を図りましょう!!
「B:自分の立場を変えられるかどうか(柔軟性)」
この項目が低い人は、強いバイアス(思い込み)に掛かっています。
要は、自分にとっても他人にとっても不必要な常識に囚われてしまい行動しているということです。
「こうなんだ!」という常識や思い込みが強いと合理的な意思決定ができずに不幸な決断をしてしまいます。
【対策】 自分は客観的じゃないと思い返すことが大事です!!
「C:他人の意見や視点を尊重できるかどうか」
この項目が低い人は、聞く耳や相手の立場になって考える習慣が少ない人が多いです。
【対策】自分と異なる意見の人でもリスペクトし、自分の意見とベストなポイントを探ることが肝要です。
「D:自分の知識に過大な自信がないか(点数が低いと自惚れ度が高めです)」
この項目が低い人は、自分の考えや行いに対して根拠のない自信が強めの人が多いです。
【対策】 冷静に判断するためにも、間違える可能性やエビデンスなどを大事にしましょう!
《 知的謙遜能力を高める具体策 》
「A:自分の知識とエゴを切り離すための具体策」
① 意図的に自分と異なる意見を探して、自分に対する個人的なものと捉えないようにする。
② 誰かに批判的な意見を言うときは(感情を排除して)事実だけを言う。
③ 自分の意見を言うときは(部長、東京大学、学歴等)誰かの肩書きを言わないようにする。
④ 自分が成功を収めたときに、「みんなのおかげです!」と周りに具体的に伝える!!
⑤ 自分の体の変化にマインドフルになる。「耳が熱くなる」「握りしめたこぶしが痛い」など体へ意識を向けること。
「B:自分の立場を柔軟に変えるための具体策」
① 意見が異なる相手でも妥協点を考える。
② 過去に意見を変えれずに失敗した経験を他人に話す。
③ 自分の証拠を覆すほどの証拠を相手が持っているのかを考える。(自分を疑う)
「C:他人の意見や視点を尊重できるかどうか」
① 他人の話を遮らないで相手の話をひたすら聞く(傾聴)
② 自分と意見が異なる人を意識して批評しないようにする。(ムリに肯定する必要はない)
③ 意見が異なる人の話を意識して聞く。
④ (自分の意見と同じく)他人の意見も大切に!
「D:自分の知識に過大な自信がないか(点数が低いと自惚れ度が高めです)」
① 間違いがあった時はちゃんと認める。
② 常に「間違いない!絶対に!」などの断定表現を言わない。
③ 他人に何かを伝えるときは証拠を考える。エビデンスがないことは言わないようにする。
《 他人の視点へのリスペクトがとても大切!! 》
ヒトは加齢とともに、経験が増えるため、何でも知っていると高を括るようになる。
要は、知的謙遜能力が低くなるということ。
そうなると、知識や経験を得ようとする努力が減り、結果として自身の成功も遠のくばかりか、さらには周囲の人間の成功すらも奪ってしまう。
子育てだってそう。
子どもは自分より無知だと思ってると、子どもの成功を奪ってしまうことになる。
いくつになっても、どれだけ賢くなっても、どれだけ成長しても、仲間や家族のために「知的謙遜のココロ」を忘れてはならないと思います。